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2005.03.30

◆親友と旅立つサル

ボクにも親友と呼べる友がいます。

大学時代に知り合った彼とは長い付き合いです。

彼は陸上部。ボクはゴルフ部。
お互い「工学部電気工学科」の専攻でしたが、
200名の生徒のうち体育会に所属していたのはボクらくらい。
ジャージ姿で通学している異様なふたりは、
下宿先も近所で、ケンカもしたけど、とても仲が良かったんです。

大学卒業後、
地元関東で就職が決まった彼と、広島赴任となったボク。
離れ離れを覚悟しましたが、半年後、彼が広島転勤となり、
再会することができました。

社会人になると、
学生時代のようには、なかなか会えないのですが、
たまに会うと、一瞬で昔に戻って大騒ぎできます。

ボクの結婚式では、
彼に友人スピーチをお願いしました。
卒業旅行で一緒に行ったアメリカ旅行の話を懐かしく聞かせてくれました。

彼はボクにとって、いつも先輩のような存在です。
旅行で写真を撮る魅力は彼から教わったようなものです。
彼女ができたときも、結婚したときも、子どもができたときも、
いろんな話をしました。教えてもらったというほうがいいでしょう。

いま岡山にいる彼ですが、
家族で神戸にも遊びに来てくれて、
夫婦同士でいい付き合いをしていました。

ボクには、とっても大事な存在なんですね。


そんな彼から3月のはじめに電話がありました。

「奥さんが事故で亡くなった」と。

「はぁ!!??」

そのとき街中にいたボクは、大きな声をあげ、
すぐに岡山へ向かいました。

新幹線に乗っている間も、
信じられない想いがいっぱいで、
涙があふれていました。

およそ一年ぶりの再会。まさかこんな形になるとは驚きでした。

いつも明るく、元気な彼が、泣きじゃくる姿をはじめてみました。

2歳の男の子と、生後3ヶ月の女の子がいます。
男の子が無邪気に走り回る姿が余計につらかったです。

お通夜、告別式の間も
ボクらはずっと泣いていました。


何を話すわけでもなく、
何を語るわけでもなく、
そばにいてくれたらいいと、
つらく、悲しく、泣いていました。

もう涙が止まりませんでした。


それでも彼は喪主としてやるべきことをしっかりとやっていました。
残された子どもをしっかりと育てることが奥様への恩返しになると。


先日も、
ふたたび岡山へ行きました。
その後の彼に会いに行ってきました。

彼と、彼のお母さんと奥さんのお母さんの三人で、
子どもたちの面倒を見ています。
遊び相手になり、ミルクをあげ、必死で育てています。

4月、彼の関東への転勤が決まりました。


「大変だけど、がんばるよ!」

彼の口調は、すこし学生時代のころに戻っていました。


「アメリカ・ヨセミテ国立公園」

彼が好きな景色です。

彼はヘソクリを貯めていて、
子どもたちが大きくなったら、
家族でヨセミテを見に行くつもりだったんです。


「世界へ連れて行ってやってほしい・・・」

家族の写真をあずかり、ボクらはがっちりと握手をして別れました。


いつ何が起こるかわからない、、、

自分たちの信じる道を進んでほしい、彼からのメッセージです。


彼の奥さんのご冥福をお祈りし、
彼の想いとともに、世界へ向かいます。


ボクは、親友と旅立つサルです。


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コメント

私も、3月28日に親友を失いました。大学4年間の親友の一人でした。今年の彼からの年賀状に初めてPCメルアドが書いてあったのです。20年前に、私の結婚式に会ったのを最後に、年賀状のやり取りだけでした。それが僕が彼にメールをしたことがきっかけに交際が復活したのです。彼は尼崎にすんでいて、鳥取県の仲間も加わり、昔の連絡網が復活。つい1ケ月前に集まって飲み会をしたばかりなのに、突然の訃報に仲間はみんな大変驚きました。彼の嫁いでいた妹さんが昨年癌で亡くなって、今度は彼が癌で亡くなったので、彼のおふくろさんは大変憔悴しきって、彼の嫁と孫たちに、「私が悪いんや、私のせいや、私の遺伝子のせいで、亡くなったんや!」と謝っている姿をみて、涙が止まりませんでした。同じ子供を持つ親として、二人の子供を相次いで亡くす悲しみは耐えられないと痛感しました。彼の通夜に、京都、鳥取、石川と遠隔地からも仲間が集まりました。きっと彼が昔の仲間を呼んだのだなーとと感じました。これきっかけにもっと時間を創って集まろうぜと仲間で誓い合いました。

投稿: kiyoshi | 2005.04.03 01:01

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